或る教授との喧嘩。

さて、私の授業は以上ですが。
何か質問の有る人は居ますか?
全員「・・・」
無いのですね?
と言う事は、私が今から質問しても答えられると言う事ですね?
全員「・・・」
では、其処の席に座っている君。
気相内に於ける物質の超微粒子化に搗いて
物理的観点から操作方法を述べなさい。
祐介。「答えられません」
何故です?
祐介。「感覚的に理解しているからです。」
では、感覚的にでも良いから答えなさい。
祐介。「無理です。」
何故です?
私は別に正答を貴方に望んでいる訳ではないのですよ。
早く、答えなさい。
祐介。「感覚的。
    詰まり、直感的に其の物事に搗いて理解を示していると言う事実は
    間違いありません。
    拠って、今の私は貴方の説明に対して何等疑問を抱きはしませんが
    其れを語源化し貴方に説明すると言う事は
    論理的思考を用いる事は当然の事ながら避けられません。
    拠って、直感的と論理的が互いに反対のベクトルを有している限り
    貴方に対して説明をする事が凡そ不可能である事ぐらいの推察は宜しくお願いします」
・・・。
其れでは授業を終わります。