忘れた振り。

何故、生きるのだろう?
僕の場合は、何故生きるのかを知る為に生きているよ。
そんな事を知って何に成るの?
何にも成らないよ。
虚しくないの?
虚しいよ。
全ての物事は無意味の渦に呑まれて仕舞う。
結局は無意味なのだ。
僕は、怖いもの見たさに其の渦に近付き
其して足を引っ込める。
其の渦の中心が如何なっているのかを知ろうとする。
其れでも、結局僕は死ぬ迄其の渦を知る事は出来ない。
否。
死んでも知る事が出来ないのかも知れない。
そうやって、何かに集中し
死ぬ事を忘れた振りをしているんだ。