who in side。

朝、ベッドで目覚める時
自分は生まれ変わったのではないかと
時々思う。
昨日、一昨日の自分と
今の自分は如何関連しているのであろうか。
パソコンがOSを読み込んで立ち上がる様に
毎朝、自分の名を思い出し
同じ役柄を演じようとしている
別のハードではないのか・・・・・。
明日、明後日の自分は
今、何処で出番を待っているのだろう。
人間の意識とは、本来其れ程不連続なものだ。
大切な事が幾つも忘れられて行く。
恐らく、ずっと切れ目無く繋がっていたら
崩壊して仕舞う弱い精神力・・・・・・。
ずっと考えていれば気が狂って仕舞う脆い思考力・・・・・・。
そんな不完全な人類の能力を保護する為に
あらゆる意識を忘却し形骸化し、印象化して
其して、微粒子と成る迄粉砕し
選ばれた小さな結晶丈を
点々と順番に並べながら押し込めて行く。
そんな精巧な装置が
人間の躰の何処かで働いているに違いない。
残りの微粒子は何処へ行くのか。
風で飛ばされて仕舞う様な軽い結晶は・・・・・・。
そんな結晶が
今でも世界中を浮遊しているのだろうか。