感情を有しないホムンクルスとの会話の成立性について。at tex no3

さて、では受け答えの「答え」をする事が出来るのだろうか。
例えば、相手の会話に対して
相手は、名詞的な無機質な解答を求めた場合だ。
例えば、
「√2の解は一体幾つだったろうか?」
と言う質問に対しては「1.41」です。
と言う解を提供する事が出来る。
然し、会話の絶対条件に於いて
自分の意見と言う状況が存在する。
手っ取り速く云うならば
『貴方は、如何思いますか?』
と言う質問に対する答えである。
感情を有しないホムンクルスが果たして自分の意見を持つのか
と言う問が其処に生まれる。
感情を有しなくても其の問に対して
論理的な思考で導き出した答えを出す事は出来る。
此れは先に示したような場合だが
さて、此の問は如何だろうか。
例えば、ホムンクルスに心理学的要素を埋め込んだならば
相手の心理的に此処は此の様な問に対して此の様に答える。
其れが、出来るだろう。

然し、最大の問題は抑の会話の始まりである。
感情を有しないホムンクルスにとって
会話をしようという欲求が生まれるだろうか。
価値や生産性だけを重んじる者に
会話をしようという欲求は生まれないだろう。