フロネウス開拓地に足を踏み入れた地雷処理班は己の墓穴に歓喜する。

宝石が散かされたかの様な雨上がりのアスファルト
湿気が漂い生気を感じさせた。
空から降って来た金平糖は吸収され
其して溶解して行って仕舞う。
燦然と輝く月夜は僕の憂鬱を照らすかの様に見えて
申し訳ない気持ちで一杯だった。
一杯の水をお湯割りで飲んで見たけれど
其の先に見えるのは何でもない日常。
何も感じなければ
其れは最高の幸福であり
最大の不幸でもあった。
夏の終わりを感じさせる夜風は
何時の間にか憂鬱を纏って
今年も僕の前に姿を現すけれども
僕は黙りを決め込んで
紅茶の家捜しを傍観していた。
明日は屹度雨だろう。
何と素晴らしい天気なのだ。
照りつける太陽の様な月夜が
其う告げていた。
蹴れども僕は屹度。。。