染色体の仮面を剥がせばクロマチンの御出座しだ!さぁ歌い踊れ!
自分の理想を重ねる其の恋愛は
多分相手の人格を否定したものだろう。
其処には自己に於ける他者を重ねた
唯の幻想で其の幻想を
幻体に誰かの姿を使用している丈であって
其の先に存在する人間の人格否定。
其れはお互い様。
なのかも知れないが。
蛍光粒子の様に飛び交う思想の上に
自己実現を妄想し重ねた先に存在する幻体を愛する事は
ナルシスなのか。
多分、本当の他人を認めるのは酷く困難で
どんなに努力しても
蛍光粒子の様に飛び交う思想の上に
自己実現を妄想し重ねた先なのだろう。
否。
其れは君と云う酷く不安定な虚像丈の話じゃない。
其れは月の象徴であったり
其れは金木犀の象徴であったり
其れは紅葉の象徴であったり
其して。
此の手の象徴であるのかもしれない。
其のおぞましい人格否定の恋愛に満足するのか?
愛を知らない人間が今日も愛を求めるかの様に
酷く滑稽だろ?
僕は今日も其んな密やかな行為に甘えて。
目を閉じるのかもしれないなぁ。