ミトコンドリアDNAが存在するのは好気性細菌の仕業に違いない。

僕は人間が嫌いだ。
其れは傷付きたくないという自己防衛だ。
人が傷付くのは何時だって他人からの刺激が関与する。
だから、極力人と接しなければ余り傷付かないで済む。
其れは、自己防衛でもあるし
自分が唯、可愛いというナルシスでもあるかもしれない。
僕が好意を持つ大抵の人間は
誰にでも愛される様な
否。
大多数の人間に愛される様な人達が多い
だから、其の人達は僕にだって
僕に少しばかりの興味を見せて呉れたし
僕に少しばかりの興味がある様に見せて呉れた
だから、僕は其の人達と少しばかりの
関わりを持つことに成功した。
其して僕は其の事実に甘んじているし
其の事実に欺瞞的になるし
其の事実に阿る。
でも、其れは僕の望む物では決して無かった。
結局、僕は誰かの掛け替えの無い者になりたかったし
誰かに愛されたいとも思った。
でも、若しかしたら手に入るかもしれない
其の事実を前にして
其れが失敗に終わった時のリスクを考えると
僕は如何しても其の意思を
実行に移す事が出来なかった。
僕は土嚢を積み上げて
高い壁をつくり
其の隙間から見えるものを
必死の思いで盗み見しながら
唯、呆然と
来るはずもない明日を待っている丈なんだ。