一酸化炭素濃度が0.1%を越せば其れはもう自ずと死を意味する事。

河の流れの様な実情と
阿弥陀籤の様な選択
僕は唯其処に存在する丈で良かった。
訓練の余地がないと表現するのか。
否。
其れは唯単に其の様な概念が存在しなかったのだ。
今の僕が未来に存在する僕に対して
何かしらの効率的且つ現実的な行動を起す事が出来ないのと同じ。
概念が存在しないと云う事は
思考の域を脱するのだから
其れはもう仕方がない。
血管を流れる人工合成的化学物質が僕の脳に達すれば
僕の思考に雲が指すんだ。
其れが堪らなく気持ち良い。
思考が沈み続ける。
嗚呼。
覚醒は本能的に不快なものだ。
不快で堪らない。
でも
不快と云う感覚は
覚醒してのみ感じる事が出来るのだろう。