BKCNTD。

儚さを目の前にして憂い
憂う事に満足し
其れを幸福だと自覚し
自分を上手く騙して
精巧に作られた偽物に
辟易と賛辞を送り
今度は満足を得られなくて
何かを前にして
何を前にするのだろうか
救われる訳も無く
救われる見込みも無く
只、世界に取り残されたと思い込み
何も見え無いと喚き
誰かが手を差し伸べる事を信じて疑わない
でも、其れを信じ続ける自分を何時迄も疑い続ける
自分が着飾った布切れが
本当の布切れで
何の価値も持ち合わせていない
酷く魅力的だ。