反逆者。

終焉を向かえた開始時刻。
用意周到に組み込まれた精密なプログラムが動き出す。
誰も抗えない。
出来る事は抗っているという錯覚だけだ。
錯覚だけで生きているのなら
其れは既に錯覚ではないのかもしれない。
何処かに錯覚を起こしていない
精密な観測者を持つ事が出来ないのだ。
其れならば。
観測者こそが錯覚を起こしているという
自体を容易に定義されてしまう。
其れで、結局のところ。
錯覚を起こした反逆者はいなくなってしまう。