世界に誰も居ない 気がした夜があって
自分が居ない 気分に浸った朝があって
目は閉じてる方が楽 夢だけ見れば良い
口も閉じれば 呆れる嘘は聞かずに済む
其う遣って作った 頑丈な扉
此の世で一番固い壁で 囲んだ部屋
処が孤独を望んだ筈の 両耳が待つのは
此の世で一番柔らかい ノックの音
屹度 今も未だ震えながら 笑おうとして泣いて
音の無い声で助けを呼ぶ 其れは 正しい姿
勇気も元気も生きる上では無くて困る物じゃない
有って困る事の方が多い
でもさ
壁丈で良い所に 態々扉作ったんだよ
嫌いだ 全部 好きなのに
