何も無かった事に成ると嬉しい、自分の存在迄もが其うだ。

時計が時を刻んでいると思い込んでいた
然しながら違う
例えば花瓶に活けられた花も時を刻んでいる
隣で笑って居た君も時を刻んでいる
代謝を起こしたり
物質が移動したり
空気が振動したり
其の全てが時を刻むという事なのか
溢れだして無秩序に成って行く空間が時を刻むという事なのか
日が暮れて
日が昇って
其れが時を刻むという事なのか
でも、其れは朝日が昇るという事や
花が萎れる事への理由付けなのか
時を刻むと云う概念も
現象に於ける理由付けに過ぎないのか。