鳥瞰図をトリアエズと読んでみたりもする。

僕と君の御揃いの記憶が
どんどんどんどん
跡形も無くなって行って仕舞う
僕が忘れて行く訳はなく
勿論君が忘れて行くだなんて
僕は思いたくも無い
君と僕の小さな歴史が
君と僕の御揃いの記憶が
僕は想い出す度に鮮明さを喪い
研磨されて行く
其して、哀しい事に
其れは宝石すらも遥かに凌駕する程に
美しく為って行く
もっと、泥臭く
何処にでも存在する様な
有り触れた
当然の
其んな記憶が
跡形も無く
僕の世界から消滅していく
事実が幻想に変換されるかの様に
記憶が想い出に昇華される様に