垣間見る隙間をパテで埋めて何も無かった事にする。

会話の端々に繋がっていく迷路の様な
廻廊を周期的に辿って見る
辿るって事は詰まり何かに後退している事を云うのだろう
誰かの後ろに纏わり付いて
同じ正解を辿っても
今となっては其れは不正解で有る事を容易に示す
自分の信じるものが全て意味を為さない事に
自分自身が決定権を得た
何かを欲する事で自分が進んで行く
何処迄も
絶対空間の中では前進をして
相対的空間の中では後進をして
僕は手を広げて
僕は手を縛られる
哀しくも愛らしくも無い
眼を閉じて見て
瞳を摩って見る
只正解を演出して
正解を選択して
自分の中には何一つは残らず
貴女の思考の中に少しでも僕の世界観が生きていれば
僕は全身全霊を持って
其れで充分なのだと納得をする事が出来るのだろう
何かを考える時
其の大凡の完成品が
貴女の世界観に何かしらのアプローチが出来る事が出来れば
僕はどんなに嬉しいだろうか