もう一回私は今日も転がりますと少女は言う。

喪われたものを埋める過程で君と出遭ったのは
明らかに間違いだと今になって思える
其れは何かの穴埋めではなく
純粋な建築として君に出遭えなかった事への後悔であって
君を純粋に見詰める事が出来なかった事への悔恨であるのだ
君が埋めて呉れた喪われた穴は
何時しか君で盛り上がって仕舞っていたから
其の大きさに圧倒されるんだ