特急列車に乗った今既に後戻りは出来ない事を知っている。

脳内に埋もれた思考の片隅を何とか引っ張り出そうと試みる
試行錯誤を繰り返して
如何にも此うにも喪失して仕舞っている
着想と思考は考慮の余地を残す事なく
恰も初めから其処に存在しなかったかの様に振舞う
電子の求核的な振る舞いに等しく
僕の思考の中を漂っている
嘗て其れは過去であり
恰も其れは未來で有るかの様な錯覚
不覚にも不安に襲われる其の感覚に
観測と結果から得られた結論は
不可能の文字を脳内から体内へ送り出そうと必死だ