枯渇と甘美。

歴史を持たない二人が歴史を騙った恋愛歌に互いを重ね合わせ
丸で自分達の様だと共感し捏造する
其処に陶酔し切って本末を転倒させる事の顛末は
互いの歴史を拒絶する
若しくは否定する事に落ち着くだろう
其処に浅墓さや幼稚さ
或いは其の歴史に呈色を施すのなら蒼だろうか
幼稚さ故の残酷さと甘美を以って眺め返し
永遠を信じている二人の無様な姿に感嘆と賞賛を送る