妄想と空想。

死んだも同然の人生だと嘆きながら
何かを手放す事を必死に拒む
唯の駄々を捏ねる子供に相違ない
何とも自分の行っている事は醜いのだ
何処かで自分の空想する
普通と云う者に為りたくて
其れを実は切実に望んでいて
其れを拒んでいる事で必死に自分の存在意義を
認めようと必死になっている
其して自己確立を如何にか保持したいと願うのに
其れでは遣っていけない事も知っている
自分は自分に為りたいし
自分は自分を毛嫌いしているし
自分は自分を殺したいと願ってもいる
其れでも何もせずに今日を過ごすのは
今日を生きると云う事ではなく
唯の卑怯な最低の人間である事の証明だ
其の証明作業に必死で
其の否定を何処かで望んでいても
望む丈の空想と妄想に過ぎない