2015-11-11 ■ 喪った記憶や想い出すら 自分を象る一片であったとするのなら 自分と云う存在を形成しているものは 可変的なものであって 其の中に不可変なものが存在するとは 到底 思い込む事が出来ずに 自分の不安定さに唖然とする 其の不安定さの何に唖然とするかと云えば 自分が確固たる自分ではないと云う点に於いて 自分が自分で無いのに 自分は自分を演じ続けると云う 滑稽さの中に埋もれた自分自身に他ならない