ラジオから聴こえる声に耳を傾けて
其処に自分の境遇に類似する点を秘かに見付け出して
共感と云う場違いな認識を重ねる
真面目と誠実しか人に誇れる様な一人前のものがなく
其れ故にユーモアの無さを突き付けられて
結局は報われると云う
本人の最終的な希望に何時迄も届かない部分
其れは自分に重なるのである
其の対象は其の人生に其の様に感じてはいないのかも知れない
其れとも必死に隠しているのかも知れない
知られたくない恥部なのかも知れない
案外 其の様には考えていないのかも知れない
其れでも自分はイメージを勝手に抱いて重ねる