幻想の了解を持ち寄る事で生まれる多幸感が
偽りのものだと知っていても
現実は泥沼の様に脚を捉えて
泥濘の現状を演出している
見違える程劣化して仕舞った虚無には
現実を突き付けられる
何時迄も手放す事のない
麻薬の様な過去の幸福は
自分が此の先如何の様な路を歩んでも
決して拭い去る事は出来ないのだろう