貴女が付けた疵が
今では自分で自分を見付ける為の目印に
其して自分で自分を理解する為の目印に
癒されたくない其の疵は
疵の存在自体が何時しか
自分の精神を癒す存在になっている
其れでも其れと同時に
自分が今手にしているものは
総て過去である事と
其の所有が継続的でない愚かさに
自分自身を喪いたくなる