2021-03-23 ■ 忘れてはいけない感覚と其の思い出が 時間の経過と共に朧気に為っていって 自分が喪ったものと手に入れたかったものが 一向に判別できなくなっていく 当時の自分は其れが総てだった筈なのに 何時の間にか自分の総てが 今の自分の何処にも残っていない事に気が付く 全ては思い込みでしかなかったのだろうか かといって喪失し新たにできた 其の空間に何かを埋める気には為らず 自分は埋める事も埋まっている状態も出来ずに がら空きの空間を見詰める丈だ