あの時に知りたかった事は
今でも知ることが出来るのだろうか
あの時に呑み込んだ言葉を
もう一度呟く事は出来るのだろうか
呑み込んだまま消化不良で未だに自分の中に残っている
其の言葉を自分は消化する事も吐き出す事も出来ず
頭の中で何度も反芻し
其して今では其れが自分の一部にでもなって仕舞ったかのように
常に自分の脳内に存在している
あの時に其の言葉が口に出して仕舞えたら
其して其れを貴女が受け取って呉れたら

受け取るのではなく
自分と貴女で共に育てて行けたのなら
屹度 其の言葉は今では何重にも何倍にも成長して
自分たちを蔽い護るものに迄生長していただろうと思う