最終。

パイプ、ライター、パイプツール及び刻みタバコのパッケージ
パイプ
アメリカやヨーロッパ等で使われる喫煙具。
刻みタバコと香料を加えたものを詰めて吸う。
フィルタが存在せず煙路が長いため煙温も低く
紙巻きに比べタバコを味わうのに向いている。
また、落ち着いて吸わないと途中で火が消えてしまうので
喫煙と言う行為を楽しむという意味では最良の喫煙具と言える。
同じパイプタバコでも
英国風と欧州風・米国風のブレンドに区分けされ
英国風は水分が多くて香料は使わないか極めて少なく
欧州風はやや乾燥して香料を多用し
米国風はよく乾燥して香料は控えめといった特徴がある。
一服あたりの喫煙時間は、葉の銘柄や詰め方にもよるが
平均的には30分〜1時間で、人によっては2時間を越える。
葉の分量は概ね、紙巻きタバコ3〜4本程度なので
チェーンスモーカーが1時間程度で、一箱空けるよりは経済的かもしれない。
噛みタバコ
噛みタバコとは、直接タバコの葉を含む混合物を口内で咀嚼し
風味を楽しむものであり、タバコの楽しみ方としては最も古い方法である。
北米大陸ネイティブアメリカン
ライムの葉とともに咀嚼していたらしい。
タバコの葉と石灰などを共に口に含み使用し唾液は飲み込まず排出する。
現在ではタバコの葉と石灰の組み合わせのほかに
さまざまなハーブなどを組み合わせたものや
子ども向けの甘味料と香料を多く含んだ Gutka、
ハーブだけで構成されたパーンと呼ばれる物も存在する。
現在ではインドや東南アジアなどが主要な産地である。
かつては世界的に噛みタバコの使用は一般的であったが
近年では公共の場でつばを吐くという行為が
疫病の原因の一つとなされることや
反社会的である不衛生であるという理由などで
徐々に紙巻きタバコに需要がシフトしていった。
噛みタバコが一般的に販売されている国(特にインドなど)では
口腔がんの大きな原因の一つとして問題視されつつある。
日本国内においては
噛みタバコは日本人の舌に合わないためか普及しなかった。
嗅ぎタバコ
嗅ぎタバコとは、着火せずに薫りを楽しむタバコである。
大きく下記3種類に分類されるが、日本においてはあまり普及していない。
スコットランド嗅ぎタバコ(Scotch Snuff)
乾燥したタバコの粉末とメンソールを混合し、鼻から吸引する。
アメリ嗅ぎタバコ(American snuff)
甘い味付けと辛い味付けの2者が主流で
湿った粉末様で歯茎に塗布する。
北欧嗅ぎタバコ(snoose)
良く煉られ、口紅や玉のような形状を持ち
鼻下や鼻孔内に塗布する。
ニコチンガム
これは厳密にはタバコではないが
噛みタバコと同じ性質を持つ。
ニコチンガムは、スウェーデン海軍潜水艦乗組員の
航海中の禁煙による離脱症状に対処すべく
1967年にオベ・フェルノ博士により考案された。
日本では、2001年9月より、一般用禁煙補助剤として認可され
薬店での購入が可能となっている。
服用方法は噛みタバコとは異なり
柔らかくなるまで噛んだ後に頬と歯茎の間に挿み
粘膜経由でニコチンを摂取する。