解明。

僕以外の人間の存在は認めない。
だけれども何故僕はそれ以外の人間の目を気にして生きているのか。
其れは自分以外の人間に存在を求められる事により
僕の存在価値が在りゆるからだ。
だけれどもこの矛盾を解くのに僕は随分と長い歳月を費やした。
理論に完璧など存在しない。
絶対と云う言葉は度重なる偶然の上に成り立つ
次の予想に過ぎない。
そう教えられたあの時から
僕はその理由を確かめたかった。
其れを解決するには未だ暫し時間が必要だ。
僕の世界において僕は自分以外の人間の存在は一切認めないが
自分が生活するにおいて自分が沿革に生きて行くには
少なからず他人と云うものを認める。
この場合は例外的である。
其れにより僕は他人に偽る事により其の全てを沿革に行う。
よって、それらの矛盾は解決された。
結局は自分の為だったのだ。
そう。
結局僕は僕以外の事を考えていない。
他人の目を気にして必死に演じる
其れは僕が僕の世界において僕が沿革に過ごす為の
手立てでしかなかったのである。