フロイト。

しかし。
其の鏡と云うのは奇妙なもので
自分自身を映すものである。
故にこう云う事が出来る。
鏡は自分が此の世に存在して居る事を認める
其の手段を知り得る一つの道具である。
自分が本当に此の世に存在するのか。
不意にそんな疑問を抱く事は多々ある。
また、其れに類似した思考を巡らすと云う事は
誰にだって日常茶飯事的な頻度で考える。
そして、此の世に存在するという事を
物理的に示してくれる手段として
鏡と云う一つの道具が用いられる。
鏡が全てな訳ではない。
此処に面白い研究データがある。
僕はこのデータによって
今回の話を書くに至った。
其の研究をした人は精神分析・夢の解析・不思議な体験。
等の数多くの著書で知られる精神医学界の大物
フロイトである。
日本では哲学には無関係と見られるが
西洋哲学特にフロイトの出身であるドイツの哲学・倫理学を弄って見ると
現代哲学・倫理学において
フロイト思想無しでは其れを哲学と・倫理学と呼ぶには
値しないであろうと言われるほど関係が深いものである。
此処に日本哲学の発展途上が現れているようにも思える。