出来事。

あぁ。
如何やら物理化学の単位を一生取れそうも無い事を悟りました。
只でさえ詰まらない授業なのですが
本日教授と少し或りました。
えぇ。
随筆の古い記事を読んで頂ければ解かるのですが
僕の左手は随分と醜い。
僕の顔に劣らずに醜いです。
で、何時も夏になるとリストバンドを着けて半袖のYシャツなのですが
今日は偶々忘れてしまった。
(何時もはバックの中に入れていて駅でリストバンドを装着するが
 今日に限って家に忘れたみたいなのです。)
で、取りに戻る時間は無いので仕方なく其の儘大学へ通勤して
1時限目の物理化学を受講。
大学の講義は様々なのですが
この授業は矢鱈と教授が歩き回る授業。
其れに加え又使い古された無難な何の教訓にもならない人生論を
永遠と語りだすタイプの教授なのですが。
其の教授が僕の横に来るなり。
『君。其の左腕の傷如何したのかね?』
そんな事を人前で堂々と聴く人間なんて居るとは思いもしませんでした。
彼は其れ以前に大人として、いえ。
人間として如何かと思いますよ。
初めは鹿十を決め込む心算だったのですが。
こう云うタイプの人間に限ってシツコイ。
何度も僕に尋ねてくるのです。
しかも大衆の前で。
好い加減に頭に来た僕は。
リストカット根性焼きの後ですが何か?』
と、喧嘩腰に回答。
すると教授は(やはり古臭い人間の様です。)間髪を入れる隙すらも与えられない
様な速さでコウ言いました。
『そう云う事をして親に申し訳ないと思わないのか?』
まぁ。この手の質問は中学時代に
厭と云う程、偽善の塊である数々の権力者に言われて来た言葉。
此れ位の返答は予測済みです。
『えぇ。別に何とも思いませんが。』
すると、教授の話は続きます。
『君には親の気持ちが解かっていないね。』
『えぇ。解ってませんが何か?』
と。
まぁ。
その後は面倒くさいので書きませんが。
その後教授に研究室に呼ばれた。
が、行かなかったのは当たり前の話である。