2007-06-13 貼って落として。 病室をカーテンで区切った僕の空間。 午後9時から翌朝の6時迄は僕だけの空間になる。 僕は、其処に寝そべりながら思う。 此処から見える天井に隙間無く 『殺してくれ』 『死にたい』 『無意味』 此れ等の類の言葉を貼り付ける。 次に、其れを一つずつ落としていく。 僕の手元へ。 僕の心臓へ。 僕の脳髄へ。 全て剥がし終えたら今度は亦 『殺してくれ』 『死にたい』 『無意味』 此れ等の類の言葉を貼り付ける。 そして、剥がす。 此の動作を只管繰り返す。 気が付くと空は光を帯びだしていた。