色眼鏡。

僕は一体、何がしたいのだろうか。
如何すれば救われるのか。
救われる事なんかない。
僕が僕として存在する以上に僕が救われる事が無い。
僕は僕が僕として存在する事に関して。
其の一部始終が嫌悪の対象で
僕は其れを許す事はない。
僕が僕で亡くなる事等無いのだ。
僕が僕で亡くなる事を確認する為には
矢張り其処に僕と云う精神が存在する。
僕は僕で亡くなる事が無いのだ。
僕は永久に不滅なのだ。
永久すら。
其れは人間が作り出した勝手な単位で
其の永久に終わりを告げる事が或る。
僕は僕が僕として存在する限りに於いて永久なのである。
僕は其の他には存在しない。
僕の世界は僕の主観的で独断と偏見に満ちている。
僕は僕が抑圧した其の世界の中に於いて
僕が身勝手に抑圧し継ぎ接ぎだらけの世界に身を堕とす。
僕の勝手に造った世界だ。
其の世界に何一つ確かな物等存在し得ない。
其の一つの事実に対して、僕は自分の抑圧した
色眼鏡で見る。
其の対象が如何に自分に都合が悪く
僕の世界で生活がし辛かった結果だとしてもだ。