永久に。

僕は苦しくなる。
人間の事を考えると
生きる事を考えると
僕は、無性に苦しくなる。
不合理な事に
不条理な事に
僕は、厭になる。
無意味な事に
不可能な事に

   
自分と云う存在が
如何して存在するのか
意味も無いくせに
何故存在するのか
こんなにも苦しく
悲しくなる。
発狂し全てを投げ出してしまいたくなる。
全てを投げ出した後で
僕は其れでも生に執着するだろうか。
今よりも余計に死を拒むだろう
恐ろしくなるだろう。
此の絶対的真理に
最大の不条理に
僕は、何でこんなにも苦しむのか。
悲しまなくてはいけないのか。
誰かに助けを請いたい気持ちは有る。
其れを愛と呼ぶのだろうか。
僕がしたい事は一体何なのだろうか。
誰かを苦しめて迄、僕は生きたくはない。
生きる事は誰かを苦しめる事でしかない。
僕は、如何すれば救われるのだろうか。
死んだら救われるのだろうか。
然し、自分が死んだ事を理解する為に
僕は僕という意識が何処かに存在しなければならない。
だとするなら、僕は死んでも
僕は生き続けるのか。
柵のない所で
其れでも僕は存在する事を拒むだろうか。
僕と云う意識は
一体何を求めているのか
答えなんて見え無い。
答えなんて存在しない。
僕は藻掻き続ける。
果てしない闇の中で。
一生。
永遠。
永久に。
此処は地獄の中の仏なのか。
生きる事は地獄だ。
僕は、そんな中に居る。
誰も僕を救っては呉れない。
如何にも成らない
壁に囲まれた世界。
此の門を僕は開ける術も
開ける力も有しない。
誰も手伝っては呉れない。
象徴が嘲笑する。
僕の姿を見て嘲る。
僕は、如何も出来ない。
深い深い腹の其処から。
抜け出して仕舞えば良い。