見え無い自由。

辻褄合わせの為に此処に生を享け
語呂合わせの為に日々を生きる
行き交う人の中で僕丈が色を喪って居る。
此処には僕が居ます。
そう叫んだって誰も振り向いては呉れない
亦、アイツの病気が再発したと
吹聴されるのがいい所だ。
そんなものに拘ったって何も見え無いと
説教される。
そうじゃ、無いんだ。
僕は誰かに言いたい丈なんだ。
聞いて欲しいんだ。
解かって貰おうとは思わない
解かって呉れる筈が無い。
良いんだ。
其れで。
只、聞いて欲しいんだ。
耳を傾けてもらいたいんだ。
何時まで経っても僕は成長できない
此の、重い殻を壊す術を知らないで居る。
僕は其の事実に居直っているのかもしれない
衒学者を気取っているのかもしれない
真理なんて誰が発見したかが問題ではない
自分さえ知っていれば
其れで良い。
誰にも解かってもらおとは思わない。
虚勢を張ったって虚しくなるだけ
何を知ったって無意味なだけ
僕が此処に居る事実も無意味
死んで仕舞うと言う事はとっても無意味な事で
死んで仕舞うと言う事はとっても惨めな物かも知れない
僕は、其れでも良いのだ
無意味でも惨めでも
死んで仕舞いたいという此の気持ちには
何等変化は存在しない。
誰かに愛されても
其処に愛は存在しないと言い張る。
擦り剥いた傷が痛いといった所で
其れは痛い儘な様に
死んで仕舞いたいんだ。
此処は天国じゃないし
かと言って地獄でもない。
見えることの無い自由を欲して
叫ぶ。
其の事すら無意味で。
僕は、如何したら救われるのだろうか。