嫌いな夏。

此の際、ハッキリと申し上げますと。
僕は夏という物がとても嫌いなのです。
何故かと申しますと
生命の活動力に溢れている季節だというのが第一です。
人間が生き生きとしていて
皆様外に出たがり集団化し
意味も解からず叫び笑う事で
自分が生きている事を確信したがる。
そんな事をしても無意味だと信じて疑わない僕には
そんな事をする他人が疎ましいのです。
深夜に僕がコンビニに立ち寄れば
入り口で溜まる人間。
都会に出れば駅で屯する人間。
五月蝿く騒ぎ立て
沸点の低い会話で盛り上がる人間。
生殖活動に熱心になり
毎晩毎晩腰を振り続ける欲求に駆られる人間。
そんな人間が嫌いなのです。
後、暑いという事が嫌いです。
僕の腕には醜いリストカット根性焼きの痕跡があります。
其れを晒さざるを得ない状況に数多く廻り合う事が厭なのです。
暑いと人間の精神的思考力を鈍らせるという事も嫌いです。
本当に夏は嫌いです。