塩。

人間が言語を持って仕舞った以上。
人間の発する事は言語に拠るものだ。
言語に拠ると云うのは論理的思考を言語に拠って行うという事だ。
詰まり、直感的に感じる事物を言語に変換する事で
直感性を殺ぎ落とし論理性を齎す。
直感の対義語が論理なのだから
全く正反対の事を行う事を意味しているのだ。
料理で塩味を足したいのに砂糖を加えて仕舞うのと同じ様な事だ。
全く可笑しいと思わないか?
其れでも人間は全く何も感じない。
其れを美味しい料理だと云って貪る。
人間が言語を持って仕舞った以上
直感を表す事は禁止されて仕舞った事の様。
直感を示す術を永遠に喪って仕舞ったのだ。
想像すらする事の出来ない。
如何仕様も無い。
だから此の感情を言葉に表した所で
其れが現実味を帯びない。
只の熟語・単語の羅列でしかない。
論理的思考が支配する
無機質な肌寒い空間の中に存在する
論理のみが現実味を帯
其処に神々しく存在する。
人間が作り出した論理が
論理的で絶対的存在。
其れは神ですらある。