人格形成に於ける過去の必要性。

僕と云う意識を形成するのに
其処に過去が存在する意味を認めなければいけないのか
過去が其処に存在した事を証明出来るのだろうか
此処に自分が存在するという事が
其の事実が過去を証明しているのか
僕は其の問題に取り組んではいないが
其処に過去を証明する事は不可能だと思う
今の僕が過去を持っているのであって
過去の僕が今を導いているのではない
過去を持っていると言っても
所有している訳は無く
そうであったと信じ込んでいる
若しくは其の様に脳内にフィクション的な画像が納められている
タイムマシンが出来ても其処に過去を証明する事は出来ないだろう
其の人が仮に過去に行ったとして
其の過去が其の人にとっては今で或る限り
其処は過去ではない
過去は其処に永遠に辿り着く事は不可能なのだ
時間的に過去だとしても
其処に存在する限り其れは今に成って仕舞う
客観的にしか存在しないのだ
過去も。未来も。
常に自分の居る位置が今なのだから。