記事訂正。

現在いる此の状況が生きている世界だなんて証明できない以上
此処が死後の世界で或る可能性を否定する事は余りにも滑稽だ。

と言う内容を含む記事を過去に掲載した記憶が
僕の脳髄の片隅に潜んでいるのですが
其れを少々訂正したいと思います。
  
確かに、此処が生きている世界で或る事も
死後の世界で或る事もどちらも証明出来ない。
然し、其処に死の概念が存在する以上
其の先に死は在るのだから
矢張り此処が生の世界でない事を考えるのは少し間違っている。
我々は、死後の世界に於いて死の観念が消滅するが故に
死後の世界があると言う前提に則って
生だの死だのを問う。
其の現状に於いて死の観念が此処に確かに存在するのだから
此処が生の世界で或る事は略動かなくなった。
生の観念の上に成り立つ死の観念。
死の観念が主体になった時
其処に生の観念は存在し得ない。
若し、其の先に死の観念を土台として
生の観念が存在した時
其の死の観念は
死の観念であるべき資格を剥奪され
生の観念への退歩を余儀無くされざるを得なくなる。