四季。

死を恐れている人なんて居ません。
死に到る生を恐れているのよ。
苦しまないで死ねるなら、誰も死を恐れはしないでしょう?
そもそも、生きていることが異常なんです。
死んでいる事が本来で、生きていると言うのは
そうですね・・・・・・。
機械が故障しているような状態。
生命なんてバグですものね。
ニキビの様な物・・・・・・。
病気なんです。
生きていることは其れ自体が、病気なんです。
病気が治ったときに、生命も消えるのです。
そう、例えばね、先生。
眠りたいって思うでしょう?
眠ることの心地よさって不思議ですわ。
何故、私達の意識は、意識を喪う事を望むのでしょう?
意識がなくなることが正常だからではないですか?
眠っているのを起こされるのって不快ではありませんか?
覚醒は本能的に不快なものです。
誕生だって同じこと・・・・・・。
生まれて来る赤ちゃんって、だから、みんな泣いているんですね・・・・・・。
生まれたくなかったって・・・・・・。