メルボルン中継地点に立って空を眺める心地よさを知りたい。

誰かに愛されたいと感じるんだ
誰でもない誰かに
其れは僕自身でもない
僕自身がもう独りいたとして
其れは僕の愛する冪対象ではないのだもの
自分自身の存在を巧く認める事が出来ないのだから
其れは僕自身ではないのだろう
でも、其の求めるモノ
仮に其れを「理想」だ何て気取った仮定をしてみて
矢張り、其の理想は僕の中に存在するのだから
其れは僕自身だという結論に達するのだけれども
如何にもしっくりと来ないのだよね
如何にもならない事なのだと自覚はしている
何たる自己愛的表現なのだろうかとも自覚をしている心算
然し、自覚をしているというのが一番厄介で
其れは自分の自覚の範囲外に存在する
自分の存在を確かに他者に指摘されると
如何仕様も無く何ともならない感情が僕の脳内に駆け巡る
其れは自分の事を一番理解しているのが
自分自身でありたいという欲求の矛先が
何処に向けばいいのかを血迷うからなのだろう
丸で、急激に方向を変化させた方位磁石の様に
見事な迄に方向を一瞬見失うのだ
永遠とも取れる程に短い時間の中で
僕は一瞬を自分自身見失う事で
其の失望感と
其の倦怠感と
其の恥ずかしさで
僕は如何したら良いのかを見失う