「色褪せた此の色も君に伝えたい」何の意味も無いけれども。

世界を繋いでいるのは
電子的な虚構の世界の中なのかも知れない
文字の遣り取りや電波の遣り取りで繋がっている
空気振動で確かめる様に効率が悪く伝播していては
目前苦しく変わる速度には付いていけない
自分の情報処理能力すら遥かに超越した演算に
思考を託す事で繋がりを確認する
レスポンスの速さには幾ら定評を博しても
情報の信頼は如何だろうか
真意を外した明後日の方向から
重力加速度を受けた通信に
酔狂な思考を重複して
塗り重ねて逝く事で
本当は何を伝え様としているのか
本当は何を伝えたいのか
何を一体知りたかったのか
其れを暈して行ってしまう
核に存在する筈の醍醐味は
塗り重ねられた嘘で窒息して仕舞う